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そのものずばり、ファシグラの基礎を学ぶノート:博進堂のFGノート

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ファシグラやスケッチノーティングのお悩みでよく聞くのが「レイアウトが決まらない」だったりします。もう雰囲気でだいたい分かればよろしいやん、と思わなくもないのですが、感覚を掴むのが苦手な方にとっては何か補助輪のようなものがあってもいいのかもしれません(まあ、単に私が雑なだけという話もあります)。補助輪としては、模造紙やイーゼルパッド(フリップチャート)でもマス目入りのものが売られていますし、ノートはもちろん方眼罫の商品がたくさんあります。

マルアイ マス目模造紙 白 20枚 マ-21

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プラス ミーティング用ボード専用替紙  MB-P1 76-145

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ただ、レイアウトがうまくできない方はだいたい、ものの見方が繊細で「虫の目」系が多いようにも思います。ファシグラ目線で言うと、そんな方には方眼罫ってもしかすると細かすぎるのかもしれません。

そこで本日ご紹介するのは、なんとそのまま「FGノート」!

store.shopping.yahoo.co.jp

MDノートみたいなネーミングですが、こちらは用紙の名前ではなくほんとうに「ファシリテーショングラフィックのためのノート」なのです。

発売元は新潟の印刷会社・博進堂さん。サイトを見てわかるように、組織開発やファシリテーションの事業も手がけている少し変わった? 理念のある? 企業さん。経営者の方がファシリテーターらしく、使い手目線で作っている商品なんだからそりゃ使いやすいわけです。

いちばんの特徴は、うっすらと印刷された罫線が用紙を3×3の9マスに分割していること(商品写真の2枚目をご参照ください)。議事録ノートで議題や日付、参加者などを記入する欄がある商品もありますが、この9マス分割はそれとはちょっと違う。時系列に書くのも、マンダラ型に書くのも便利なんですよ。

一緒に売られている「FG TEXT(ファシリテーション・グラフィック・テキスト)」と合わせて使うときっと基礎力がつくことと思います。ファシグラって何? ペンの持ち方は? から丁寧に解説しているテキストです。このペンの持ち方はただ事ではない気もしますが(テキストp8より引用)。f:id:nummy:20171128210155j:plain野生のグラフィッカー育成メソッド(笑)になじめない方は試してみるといいのではないかな。今ならノートとテキストセットで1000円! セールをしているみたいです(2017年11月28日現在)。

store.shopping.yahoo.co.jp

また、天糊製本なのでレポート用紙のように一枚一枚取り外すことができます。みんなで使うにはかなり便利(自分用スケッチノートを溜めるにはちょっと不安)。

というわけで、スケッチノートを描いてみました。

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ステッドラー・ピグメントマーカーとNeuland No.One使用。2017年7月25日 KIITOクリエイティブゼミにて。


裏から見ると透けては見えますが、裏抜け・にじみはほとんどなくなんだかレイアウトがびしっと決まる気がします。方眼罫だとこうは行かない私なのですがね。かなり好きな紙です。ぜひお試しを。


2017年のニュースはNeulandのニューズレター

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この記事はグラフィックレコーディング Advent Calendar 2017に参加しています。

adventar.org

グラフィックレコーディングと文具の視点からみた日本の2017年トップニュースは、なんといってもNeulandのマーカーを手に入れたプレイヤーが増えた! ことではないかしらと感じています。

やっぱりNeulandいいよね

グラフィックレコーディング、グラフィックファシリテーションの広がりとともに「色がキレイで、ぶっとく描けるあのマーカーは何? ほしい!」という機運が高まり、私の周りでは購入に踏み切る方が一気に増えました。そう、購入には「踏み切る」というくらいの気合いが必要なのですよね……決して安いものではないし、海外通販だし。でも、それを乗り越える何かがNeulandにはあるのですねぇ。当ブログでご紹介した「購入の流れ」がお役に立てていたらうれしいです。 

facigraworks.hatenablog.com

 

そして、共同購入で入手した方も、使い込んで買い足したくなってきたときはぜひ個人で買ってみてください。理由は二つあります。

  1. 購入金額が高額になるといろいろ面倒になってくる
    詳しくは後日の記事に譲りますが、決済・配送・関税もろもろ面倒でした。一回の注文金額500ユーロぐらいまでがシンプルでした……。
  2. 顧客登録するといいものがもらえる
    こちらが今回お伝えしたいことです。

Neulandからクリスマスプレゼントがやってきた

ついこないだ、こんなんキターーーー!!

f:id:nummy:20171210215627j:plain

ポスターと、シールと、Acrylic One(水性アクリルマーカー)現品と、模造紙大に近い大きな黒の用紙です。現品! 現品! お化粧雑誌の付録並み!

実はこれ、Neulandの顧客向けニューズレターなのです。Neulandは今年から紙の総合カタログを廃止しました。その代わり、1テーマのポスターと関連するちょっとした小物を年に数回送ってくることになりました。送られてきたニューズレターはこんなかんじ。

  • 第1号:レタリング(レタリング練習用紙のサンプル)、4月

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  • 第2号:インクのバリエーション(コットン巾着袋・非売品)、8月

    f:id:nummy:20171210215427j:plain

  • 第3号:クリスマス的な描き方(Acrylic One他)、12月

    f:id:nummy:20171210215535j:plain

総合カタログも確かに凝りまくってそれなりのよいものではありました。しかし、今年は3回もこんな豪華ニューズレターを送ってきてくれて、まあなんて太っ腹なのかしら。第3号の豪華さは、クリスマスだし、ドイツの会社だし、ってこともありそうですね。 

facigraworks.hatenablog.com

 
このニューズレターは、購入時の顧客登録の画面で「ニューズレターが必要」欄を選択していると送られてくるはずです。ほら、欲しくなってきたでしょう?

もちろん、Neulandがなければグラフィックレコーディングができない、ということはまったくありません。日本には何種類もの優秀なファシグラマーカーがありますし、描くフィールドに合う画材・文具なら何を使ったっていいわけです。それでも使いやすさと汎用性の高さではやっぱりNeulandがとてもよい。そして海外通販がこんなに簡単な時代だから、いつかはと思っている方にはぜひチャレンジしてほしいなあと思います。

もしかすると、日本からの注文が増えているとNeulandが気づいたら、日本語ページくらいは追加されるかもよ?(と適当な願望を言ってみます)そして楽しく、役立つものを一緒に描こうじゃありませんか。

というわけで、Neulandへのリンクはこちら!
まず、Asien→All Countriesを選んでトップページに進んでくださいね。ドイツの会社ですから、当然ながら12月中はお休みが多いのでご注文には余裕を持ってどうぞ〜。

global.neuland.com

スケッチノートを持ち歩くあなたへ、KOKUYO Drawing Plus

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女性用バッグの「A4版が入ります」ってセールストークはいかがなものですかね。入るには入るけど、あまりにぴったりサイズでA4ノートとポーチやら財布やらを入れたらファスナー閉まらないし! などと思うのは荷物がやたら重い私だけでしょうか……。

当ブログをお読みの方でしたら例えば会社帰りにセミナーなどに寄って、そこでスケッチノートを描きたいと思うことも多いのでは。個人的にはスケッチノートは少し大きめが好みなので、これまではマルマンのクロッキーブック(SMサイズ)を使ってきました。

マルマン maruman スケッチブック クロッキー帳 白クロッキー紙 ブルー SM-02

マルマン maruman スケッチブック クロッキー帳 白クロッキー紙 ブルー SM-02

 

 紙質最高で表紙を折り返して膝の上でも描ける……と素晴らしいものなのですが、唯一の弱点はA4版よりも一回り大きいために通勤バッグに収まらない、と。

そんなときに発見したのがこの夏に発売されたばかりのコクヨ「Drawinig Plus」。かわいらしいデザインで気軽にスケッチを楽しもうというシリーズらしいです。このうち「Duplex Croquis(クロッキー帳)」はA4ジャストサイズ。どうにかふだんの持ち物+このノートがバッグにフィットしております。

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描いてみた感想はというと、基本的には快適です! 小回りのきくサイズ感に、表紙折り返し可能。表紙のデザインもかわいいし、本文用紙は96枚とたっぷり、マルマンクロッキーと遜色ない。これはスケッチノート向きのノートとしてありだと思います。

ただ、本文用紙は描く筆記具を少し選ぶかもしれません。
いつものように主線「ステッドラーピグメントライナー」+色塗り「プロッキー」か「Neuland」で描くと、主線がにじんでしまうのです……。
↓虫眼鏡のあたりとか、「Macroにみる」人のあごのあたりがインクを引っぱっています。

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これまでステッドラーがにじんだ経験はほとんどないので、やはり用紙との相性と言えるのかなと。

同じシリーズから発売されているドローイングペン+ドローイングマーカーで描くとこんな感じです。ドローイングペンは万年筆インクのようにロイヤルブルーやセピアなど色が豊富なので、ぜひこれで角芯(「斧型」みたいな)が欲しいところです。
ドローイングマーカーはテキストサーファーゲルみたいな感触で。私はいまいち使いこなせないのだけれど、パイロットのゲルマーカーが好きな方ならいいかもよ!

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筆記具の組み合わせは考える余地がありそうですが、このサイズ感はとても魅力です。バッグ問題にお悩みの方は一度お試しを。
(あ、マルマンのルーズリーフを持ち歩くという手もありました) 

 

黒背景に白文字を描くためのマーカーあれこれ

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デザインや美術のバックグラウンドがないので私のグラフィックレコーディングはあまり凝ったものにできません。と言いつつこの活動を始めてなぜか白マーカーがいろいろと集まってしまいました。
Neulandからのクリスマスプレゼントも白マーカーだったことですし、手持ちの白マーカーの描き具合をご紹介したいと思います。写真を撮った時期がまちまちなので、ダブったりサンプルの描き方が揃っていなかったりしますがご容赦を。

今回使ったマーカー

WhiteOne, wedge nib, 2-6 mm(Neuland)
AcrylicOne FINE, round nib 1,5mm(Neuland)

https://global.neuland.com/

ピグマックスツイン しろ(サクラクレパス

[ピグマックス] ピグマックスツイン | 株式会社サクラクレパス

ゲルマーカー ホワイト(パイロット)

ゲルマーカー | 筆記具 | 画材・製図用ペン | 画材用ペン | 製品情報 | PILOT

ジュースペイント 中字 ホワイト(パイロット)

水性顔料マーカー ジュース ペイント | 筆記具 | カラーペン | 製品情報 | PILOT

ポスカ 極太角芯 白(三菱鉛筆

ポスカ 極太角芯 | ポスカ | POSCA | 水性サインペン | サインペン | 商品情報 | 三菱鉛筆株式会社

リキテックスマーカー スリム チタニウムホワイト(リキテックス

リキテックス マーカー - 商品情報 - リキテックス

写真

WhiteOne/ポスカ/ピグマックスツイン/ゲルマーカー/(参考に極細のパイロットジュースアップ04)f:id:nummy:20180113180634j:plain

このときはWhiteOne最強と思っていたのです。なぜならNeulandのOutlinerやプロッキー黒の上に描いても色が沈まないから。

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ただし、黒インクで下地を作ると紙が異常に丸まります。くるんくるん。

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 AcrylicOne/WhiteOne/ジュースペイント/リキテックスマーカー/ポスカ

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アクリル系マーカーはつよい。はっきり見せたいと思ったら、AcrylicOneかリキテックスですね。ポスカがたいへん水っぽいのですが、これは保管状態のせいかもしれません。

ここからは私の想像というか妄想ですが、NeulandのAcrlyicOneはもしかするとリキテックスマーカーのプライベートブランド?版なのでは……と思っています。軸やキャップも含めて同じように見えるんですよねえ。AcrlyicOneの8-15mmはリキテックスのワイドと同じなのではないかという気がします(白はともかく、他のカラーはやや違う色味には見えますが)。
リキテックスのスリムは平芯なので、細字は丸芯(2.5mmと1.5mm)のみのAcrlyicOneより使い勝手がいいかもしれません……。しかもリキテックスなら大きな画材店で売っていますね! *1

ただ、使いこなせる気がしないから実戦配備は未定 (´・ω・) 

お買い物メモ

Neuland AcrylicOne(過去記事をご覧ください)  

facigraworks.hatenablog.com

ピグマックスツイン(白はセットには入っていません) 

リキテックスマーカー

  パイロット商品やポスカは少し大きめの文具店にはあるはずです(よいリンクがなかった)。

*1:私はユザワヤで買いました。首都圏の方なら世界堂へGoでしょうか?

次世代のモバイルホワイトボードがやってきた! nu board JABARAN そして Batterfly Board2

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持ち歩くためのモバイルホワイトボードはすっかり皆さんの定番アイテムとなった感がありますね(これも煽りです)。

facigraworks.hatenablog.com

 この記事を書いてからもう一年半。モバイルホワイトボード第二世代とでも言うべき製品が世に出ていますので、ご紹介したいと思います。もちろん私も買って使ってますよ。

nu board JABARAN

nu board JABARAN(ジャバラン) – 欧文印刷株式会社

CANSAY nu board JABARAN (ヌーボード・ジャバラン) A4判 [MKG] NJA4CMKG08

CANSAY nu board JABARAN (ヌーボード・ジャバラン) A4判 [MKG] NJA4CMKG08

 

 以前の記事では、nu boardはリングが少しかさばるのがネックかもとご紹介していました。そこに真っ向から挑んできた第二世代はその名も「nu board JABARAN(ジャバラン)」!

蛇腹折り!

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シンプルにジャストA4版!(下に敷いているのはnu board)f:id:nummy:20180117214314j:plain
軽量化されており、持ち運びに特化した感あります。ホワイトボードマーカーホルダーを付けることもできますが、かさばるからねえ。この商品は薄さを追求していく方がいいんじゃないかなあと思います。なんといっても厚さ4mmですのでね(実は少し反るのですが……材質上しかたない)。

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片面は無地、もう片面が方眼罫となっており、汎用性を重視した商品になっているような気がしました。取り出した時のごつさがないので、入門編にちょうどよいような気がします。

Batterfly Board2

product – バタフライボード 公式サイト

 こちらは、よりマニア向けというか、品質を追求していったというか。

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まず、素材が少し丈夫になり、高級感が加わりました。また、透明シートが付属したことでかすれを防ぎ、コピーも取りやすくなりました。

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厚みなどは先代とそれほど変わりなく、相変わらずスタイリッシュで、相変わらず磁石が強いなーwという感想です。
会議室不足の昨今、2セットそろえてスチール壁に貼るのもいいかもよ。私はシステムの説明をする時に動くパーツ(データやユーザー)をButterfly Boardに描いて、ホワイトボードの上で貼ったり動かしたりして紙芝居的に使うことも多いです。

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動きがついて便利なんですよ

似たような時期に次世代版を売り出しても、nu board JABARANは透明シートを省き、Batterfly Board2は加えたというのは互いの動きが交錯しているようで興味深いです。モバイルホワイトボードに求めることって、人によってニーズが真逆なのかもしれないですね。お互いがお互いの方向性に歩み寄って、交差して、バリエーションを拡げている気がします。

デジタルが手近になって、モバイルホワイトボードがこの先どう進んでいくのか楽しみでもあり不安でもあり、です。でもしばらくは(少なくとも私は)こんなものを駆使して仕事をするんだろうなあと思っています。

第63回神戸オフィスフェア(2018年)に行ってきました

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毎年恒例、1月末は神戸サンボーホールで神戸オフィスフェアへと参戦です。今年のテーマは「CHALLENGE」。同じようなタイトルで3年連続記事を書くことになるとは感慨深いこと。

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今年は一般入場が有料になっており、そのためか終業後でも物理的にはゆったりとブースを見て回ることができました。あ、神戸で文具に課金している勢なら招待券を普通に入手できましたので書き添えておきます。
初めての試みとして「新商品の開発秘話やプロが選ぶオススメ文具」的なライブステージがあったようです。しかし、どうしても終業後の参戦になってしまうので見ることができず残念(主催の皆様に呼びかけています……もしご興味があれば、来年はライブステージをグラフィックレコーディングで残しませんか……これまでとはちょっと異なる視点の文具活用法をご提案しますよ……)。

神戸オフィスフェア2018 総評

さて、「ファシリテーション文具」目線での、今年の出展ブースの印象は。
個人的には「貼るもの」と「クリップボード的なもの」が目につきました。

「貼るもの」はニチバンの「ディアキチ ワザアリテープ」やスリーエムジャパンの「あとではがせるテープ」。 

ディアキチ™ ワザアリ™テープ - ディアキチ™ | テープのニチバン

スコッチ® あとではがせるテープ

スコッチ あとではがせるテープ 詰替18mm CA18-R2P
 

 「クリップボード的なもの」はキングジム「カキコ」、リヒトラブ「クリップファイル」、セキセイ「クリップファイル マグネプラス(Webページがない…)」など。

AQUA DROPs クリップファイル|製品情報|株式会社リヒトラブ

www.kingjim.co.jp

 「貼るもの」は私のファシリテーション文具的目線によって「キテル!」って見えている疑惑がありますが、「クリップボード的なもの」の進化は明らかに「立ったまま書く」ニーズが強いことを示していないですか? 私の観測範囲ではありますが、「落ち着いて紙に向かいあう時間」って、ビジネスシーンではかなり減ってきているように思うのです。わざわざ紙を使って仕事する場面は、動きまわる場面……なんだかそこにアクティブなんちゃらとかファシリテーションが関連する気がしてならない。そういうことにしておいてください。とくに、A3をそのまま使えるのが魅力的なカキコは出たら買います。

自慢コーナー

さて、細かい商品レビューはまた別記事として、今日はとりあえず自慢させて☆

寺西化学工業さんのブースでラクガキ製品試してたら展示用の紙を描いてほしいとお声掛けいただき! 2枚ほど描かせていただきました。
この日はクローズ間近に描いたのでお目に触れることは少なかったかと思いますが、もしかしたら今後の展示会で使っていただけるかも。

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今年の寺西さんのイチオシ「glow」は3月発売予定の不透明水性顔料マーカーです。不透明水性顔料マーカーと言えばポスカやジュースペイントなどがよく知られていますが、glowは描く前に振らなくていいんです! かといってピグマックスツインとも少し違う。はじめはインクが出ていないような感じで、そのうちじわじわと浮き出てきて最後にははっきりと不透明の描画が残ります。一番近いのはNeulandのWhiteOneかな。WhiteOneについてはこちらの記事で……。 

facigraworks.hatenablog.com

 このglow、WhiteOneよりもっとくっきりはっきり発色するし、白以外の色もそろっているし。これで太い平芯があれば最高なんだけど(よろしくお願いします!)。f:id:nummy:20180206223115j:plain
ちなみにglowというネーミングは電気のグロー球のような、輝くイメージからつけられたそうですよ。*1

さて、次はテープのレビューをしようと思うのですが、テープって説明が難しいんだよなあ(結局昨年のスマートカットテープもまだレビューできてないですもんね)。

 

*1:まだサイトには載ってません。

Neuland大量購入でFedEx利用になったパターンの話、と創業50周年

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毎度おなじみ、ドイツのワークショップ用品ショップ「Neuland(ノイラント)」。今年創業50周年なのだそうです! そんなに前から商売されている会社とは知りませんでした。現CEOのGuido Neuland、それほどのお年には見えないので二代目なのかな。*1

そのNeuland、創業50周年記念として今年は購入者に月替わりのプレゼントがあるそうです。購入する時にはクーポンコードの入力をお忘れなく。このキャンペーン、2月に始まったところなのでまだまだ楽しみが続きそうです。

Neulandの購入については以前に記事を書き、今も購入ガイドとしていろいろな方にお使いいただいているようです。

facigraworks.hatenablog.com

ありがたや。ただこれ、国際郵便小包で来るパターンなのです。
昨年大量に買い込んだときは配送が「FedExでのお急ぎ便」になってしまいました。通関手続きを除き約3日で届く、その代わり送料が倍くらいするという。
どのような条件のときにFedExになるのかはっきりしないのですが、国際郵便小包とは少しプロセスが異なりますので参考までにメモしておきます。

【留意事項】

この記事は個人の経験に基づくものです。今後の購入時にはプロセスや価格、手数料などが異なることがあります。
当ブログでは個人輸入代行や翻訳等のサポートは一切行いません。
この記事を参考にして個人輸入を行なった際に損害等が発生しても、当ブログは一切の責任を負いません。購入はご自身の責任において行なってください。

このときのプロセス

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数名の注文をまとめて、1100ユーロくらいの商品代金になっていたと思います。クレジットカード決済が通らずPayPalかませたら翌日カード会社から利用確認の電話が入ったくらいなので、あんまり普通の買い物ではないですね(汗)。
いつものように「普通便」を指定したはずなのにFedExでの見積が来たので、「どうにかなりませんか」とやりとりをして……出荷担当などにも確認してくれたようですが「どもならん」と。相変わらずNeulandは問い合わせにはしっかり答えてくれますので、まあしゃあない、と注文しました。

で、FedExのプロセスがまた初めてづくしでどうなっているのやら。*2

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FedExの不在票が入っていたので電話したら「最終のお届けは日本郵便に委託しているので、伝えます」とのことでしたが、翌日にまた日本郵便の不在票が入る謎。ただしこのあたりは個人宅への配送であることと、地域差もあるかもしれません。
そして届いた荷物には通関書類がついていない……??? と思っていたら数日後、シンガポールから「First Class」って書かれた封筒が届きましたよ!

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課税通知ですね!
そこでまた目玉が飛び出たわけでございます……。

このたびのFedEx配送では、送料、関税とも高くなっているようですし、もろもろ片付くまで時間がかかってしまって、あまり便利ではない。
個人がマーカーなどを買うのでしたら、国際郵便小包でまかなえる程度まで分けるのがよいのかなあと思いました。
今年は月替わりプレゼントもありますし笑
購入金額300〜400ユーロくらいでしたら、たぶん国際郵便小包で来るのではないかと。

おまけ

某スイス企業*3勤務の人が本社でトレーニング受けたら、Neulandのマーカーがプロッキーのように配られたよ! って写真をもらいました。

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やっぱりそうなんだ。外部トレーニング会社のプログラムだそうです。

*1:そう、Neulandってオーナーのファミリーネームです。つまりわれわれはおっさんの苗字を呼んでキャッキャウフフしている…

*2:これは昨年乗った飛行機の横に停まってたのでうれしげに撮影したFedEx機ですがこの半年後にこんな目に遭うとは。でもこれに載ってきたのねって思うとFedExとかルフトハンザカーゴとか愛着がわく

*3:レギュラーソリュブルコーヒーの会社ではないよ

「ファシリテーターの殿堂」な新オフィスお披露目座談会に登壇したらカオスで最高でした

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昨秋、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズさんの新オフィス移転に伴うファシリテーション文具/設備選定のお手伝いをした話は以前のブログに書きました。  

facigraworks.hatenablog.com

 年初に移転が完了し、せっかくなのでお披露目企画の座談会で話しませんか? とご連絡をいただき、のこのこ赤坂まで出かけてまいりました。新オフィスはこんなかんじ!

blogs.itmedia.co.jp


そして、ご一緒した登壇者がすごくてね……光栄すぎます。

<パネラー>
ファシリテーター

テーマは「場とファシリテーションの関係を探る」。ファシリテーションに最高に適した場で、多様なファシリテーターがそれぞれの実践や持論を語る……という会。なんと100名を超えるお客様がいらしてくださいました。

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座談会がどんなふうにカオスだったか。まず、物理の仕掛けがカオス。

当日の記録はグラフィックレコーディング(グラグリッド名古屋さん)とスクライブ*1ケンブリッジ藪口さん)の競演。
通常、可視化に利用する手法は何かひとつに絞るのがよいとされています。あちらこちらに目が行ったら、議論にフォーカスさせることができなくなりますから。しかし今回はあえてグラレコとスクライブを共存させてみようという試みです。カオス? too much? と思いきや、好みや情報量、情報の質などさまざまな要素をお互いが補完し合う関係になってかなりよかったです。それぞれの手法の強みを会場で実感することもできましたし。*2

そういえば、座談会の最中に白川さんが「(グラレコに)これを描いておいてください」と重要ポイントを指摘されていたのがとてもうれしかったです。字ばかりのスクライブでも「ここを書いておいて」と指摘するのは、慣れないとなかなかやりにくいもの。ましてやグラレコは見た目が派手なゆえか、ツッコんでくださる方が少ないのですよね……。当ブログを読まれた方は、ぜひ、どんどん一緒に作っていっていただきたいと思います。表現の言語が違うだけで、対話や議論のための実用品ですから。

もちろん、座談会の話題もカオス?

思うことを言葉や文字、絵にする、それにまたフィードバックや乗っかりが発生してさらに広がるという、ファシリテーションで引き出される動きが機能してとても楽しく刺激的な場所でした。カオスを乗り越える(あるいは乗りこなす)って、ファシリテーターはたいてい大好きだよね。
その中で印象に残ったいくつかのトピックをご紹介します。

可視化がうまくなるにはどうすれば?

亮さんの答えがおおっ、と刺さりました。「はじめは書く必要性がわからなかった。必要性を感じてからは自分の思考を書きだして、自分で自分をファシった」とのこと。
練習でうまくなった方だったんですね!『世界で一番やさしい会議の教科書』がわかりやすく、全ての方にお勧めできる理由が腑に落ちました。何かのスキルが得意な人にコツを聴いても、苦手な人にはちょっとよくわからない、となりがちです。得意な人は天然で得意なので、コツがそもそもハイレベルすぎたり、うまく言語化できなかったりしますので、苦手を克服した方のナレッジはとても強い。*3

場に対する思い入れはメンバーへの思いやりなのかも

意見や想い、態度を引き出すために場を整えるんだね、と思い至る時間でもありました。私はあまり(物理的な)場に対するこだわりはない(というか、お金などの面でやりたくてもやれなかった)という立場を取ってきましたが、参加者への気配りと考えれば最大限頑張りたいなあと感じました。コウヘイさんはエンジニアの場をリードすることが多いので、特に自然な働きかけに気を配っているように見え、盗みたい工夫がたくさんありました。*4このとき私からお話したように、場や道具を調えることはメンバーにないするギフトやリスペクトなんですよね。こんなブログを書いている原動力もじつはそこです。
追記:この話題を連ツイしていたのでモーメントにまとめました。

twitter.com

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道具や場へのこだわり、それぞれのマトリクス。赤:コウヘイさん、緑:亮さん、青:ナミ
飲み会で話しながら書(描)きますか?

グラフィッカー(絵が多めのひと)は何かしら描きながら飲みます……と言ったら場内騒然としたんですが、どういうことですか!w 普通のファシリテーター、書きたくならないの? ざわつくことに逆に衝撃を受けました。ちなみにこの日も懇親会でも、そのあとの打ち上げでも、ラクガキしています……。

どこがどう、という話ではないのだけれども

「ああ、そういう仕事のやり方、やってもいいんだよね!」という勇気もわいてきています。最近どことなく萎縮していた気がするので、もう少しのびのびやってみます。気づくきっかけをくださって、ご一緒した皆さんには感謝でいっぱいです。


肝心の新オフィスについては、エントリを分けて近日公開いたします。それほどステキな「殿堂」なんですよ!

 ↓本日の課題図書! 超お勧め

世界で一番やさしい会議の教科書

世界で一番やさしい会議の教科書

 
抵抗勢力との向き合い方

抵抗勢力との向き合い方

 

 

*1:文字や図でとことん書きつけるタイプのいわゆる「ファシグラ」、ケンブリッジさんでは「スクライブ」と呼びます。本エントリではこのタイプのものを「スクライブ」表記で統一します。

*2:これが成立したのはやはり会場が「ファシリテーターの殿堂」だからかと。掲示スペースが潤沢なので、それほどbusyには感じないのです。

*3:そもそも亮さんは普通に話しているだけで「わ、この人超切れ者」と感じたので、言語化そのものも上手なんだろうなあと思います。あやかりたい。

*4:優秀なエンジニアの多くはとてもシャイで、しかも不自然な仕掛けへの抵抗感が強いからね


「ファシリテーターの殿堂」、まじファシリテーターの殿堂(語彙力)

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ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズさん赤坂新オフィスお披露目に関する記事の2本目です。

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当ブログは「ファシリテーション文具案内」なので、むしろこちらが本題です。なのに写真をあんまり撮っていないというていたらく。言い訳すると、レイアウトがいろいろ面白いのです。すると、普通のカメラで写真が撮りにくいのです。目に焼き付けるのがいちばんよいのです。誰か360度カメラで撮って! 特にCharta(後述)!

そのときの顛末や、オフィスの様子はこちらで。以前の記事には書かなかったけれど、発端は白川さんから突然Twitterでメッセージをいただき、その週末には旧オフィスに伺ったという謎のきっかけ&スピード感。


ケンブリッジさんがオフィスを移転するので文具・設備の議論をしにいった話 

facigraworks.hatenablog.com

 ★白川さんのブログとか

blogs.itmedia.co.jp


Facebookの記事とか

スクライブmeetsグラフィックレコーディング?

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お客様を出迎えるオフィスマップが、なんとなくグラフィックレコーディングテイスト。完全にひいき目ですが!*1ケンブリッジさんの可視化イメージといえば「字で大丈夫! がんがんスクライブ!」というものだったので、双方出会った感があって個人的に感涙。それがフリップチャート台的に掲示されています。そんなの私だけだと思いますけど、このマップには可視化活用の未来がある気が。

そうそうNeulandのグラフィックボードも導入したんですよー! 組み立て式で意外とぐらぐらすると聞きました……ドイツなのに……。本来持ち運び用なのですよね。

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このロゴをアップで撮ってみたかったんだ

フリップチャートがアイデンティティ

どのエリアもファシリテーション目線で素晴らしく(書きまくれるように)作られているから、どれか一つを選ぶのも心苦しいのですが、ここはフリップチャート部屋こと「Charta(カルタ)」を推しにさせてください。壁2面をフリップチャートで覆い尽くした究極のスクライブ部屋。

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こんなかんじで壁2面×7面ずらりとフリップチャート。書き続けられる。

この部屋はまさに「議論によって実現したアイデア」なんです。社員の方の著書などを読んでうっすら感じていた「フリップチャート愛」。オフィスの様子や議論するなかでその強さが伝わってきて。それで「フリップチャートを壁一面に固定するのはさすがにやりすぎ?」と出たときに「ケンブリッジさんならありだと思います!」と言えたわけです(ひと押しになったらしい)。*2ひたすら書きまくれるのが、社員の方にも好評でした。

フリップチャートを使うのは日本の会議シーンではどちらかといえば少数派なんですよね。「フリップチャートにスクライブ」を基礎スキルとして大切にされている(なぜならそこから成果が生まれるから)、これがまさに会社の個性だと感じたのです。ならば壁一面のフリップチャートは「あり」どころか「やるべき」じゃないか? 

ところで、壁の固定具は御用達のPLUS ミーティング用ボードの高さと角度を再現したそうです。スゴイこだわりだよね、とは言っても、新入社員さんたちの練習用と思うとそこだいじ。実は私のファシグラワークショップでも「机の上と壁では書き方違うよ!」はかなり重要ポイントとしてお伝えしています。
これがPLUSのフリップチャート「ミーティング用ボード」だよ!

War RoomからShow Roomへ

プロジェクトルームのことを作戦司令室に見立て「war room」と言うことがあります。昨秋にお伺いした豊洲の旧オフィスはホワイトボードやフリップチャート台が林立していて、まさにwar roomの趣でした。それはそれで(私は)とてもテンション上がったのですよね。コンサルティング会社なのでもちろん仕事の最前線はお客様先なのですが、でも、あのオフィスも確かに最前線でした。*3
翻って、新しいオフィスのコンセプトは「饒舌なオフィス、見せて体感できるオフィス」。ファシリテーションのshow roomと言えます。war roomとshow room、音はちょっと似ていて、開かれかたは正反対で、でも目指すところはやっぱり似ていて……新旧のオフィスに伺って、変わるものと変わらないものはなんだろう? と、考えていました。バックオフィスは変わらずフリップチャート用紙がたくさん貼ってあって、全員で課題を共有している感よいなあと思いました。

このオフィスは仕事場であり、ホームであり、交流の場であり。お話させていただいた社員の皆さん、とてもオープンマインドな方々でした。こんなステキな「βaseCamp0.5」、今後もイベントなどでお世話になる機会があると思います。たのしみ……(グラレコ系で何かやりたいよーとわるだくみを。コンサルタントさんがちょっと描けるとたぶん世界がかなり変わる)。

【ご参考】
5月にはオフィスづくりの視点から第二弾お披露目イベントされるそうです。オフィスや働き方やプロジェクトファシリテーションに興味のある方、いかがですか。*4
https://www.synqa.jp/event/155866/

 

ケンブリッジさん御用達の「フリップチャート」はこれですよ!

プラス ミーティング用ボード専用替紙  MB-P1 76-145

プラス ミーティング用ボード専用替紙 MB-P1 76-145

 

 

*1:デザイナーさんの作です。

*2:というわけで私はこれから「Chartaの母」と名乗ります笑

*3:一週間前にTwitterで呼びかけた人をよく入れてくださったものだ、という気もするw でも職業病である「機密的な情報を視点に入れないフィルタ」がかかっていたのか、具体的な内容は何ひとつ覚えていないw

*4:谷風さんお世話になりましたー!

モバイルホワイトボードの専用マーカーってどんなかんじ? ボードマスターSと比べたら?

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ノートタイプで持ち運べるモバイルホワイトボード「nu board」と「Butterfly Board」の付属ホワイトボードマーカーについてまとめてみました。

nu board

nu board – 欧文印刷株式会社

  • 付属マーカーはパイロットの「ボードマスターS ・極細」です
  • 以前はパイロットの中綿式ホワイトボードマーカー・極細小型が付属していました。このマーカー、キャップにイレイザーが付属したタイプが廃盤になり、その頃から付属品はボードマスターSになりました。しかし、同じパイロットの極細と言ってもボードマスターSと中綿式では字幅がだいぶ違うのですよね(中綿式はとても細い)。
  • 新書版FME(ファイン・マーカー・エディション)にはnu boardホワイトボードマーカーが付属しています

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  • nu boardホワイトボードマーカーはステッドラーのLumocolor correctableというマーカーにnu boardのネームを入れたものです。このマーカーはステッドラー日本法人では扱いがないようです。グローバルのサイトではuniversal markerというカテゴリに分類されています

    www.staedtler.com

Correctable=修正できるマーカー、という位置づけですので、一般的なホワイトボードマーカーとは少し性質が異なります。マーカーの尾部についているイレイザーでごしごし、とこすり取らないと字が消えません。その名の通り「書いておくことが基本、修正"も"できるよ!」という位置づけでしょうか。

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消してみた


Butterfly Board

バタフライボード 公式サイト – Whiteboard. Whenever. Wherever.

  • 初代にはパイロットの「ボードマスターS・ 極細」が付属していました
  • Butterfly Board2にはオリジナルの極細ホワイトボードマーカー(メーカー不明)とイレイザー用の小さなクロスが付属しています

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  • 黒は字幅が2種類あります。言うなれば極細(1.0)と超極細(0.5)でしょうか。どちらも一般的なインクを使っているようです

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蛇足ですが、当然付属のクロスだけでは大きな面積を消すときには不足なので、別途何かをご用意されることをお勧めします。
例えば、職場に常備している私のモバイルホワイトボードマーカーセット。マイクロファイバークロスとボードマスターSを三色、ポーチに入れてあります。席を離れるときにはボードとこのポーチをひっつかんで行くわけです(ボールペンも入れてあるのは、たまに忘れるから)。

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マーカーはけっきょく消耗品なので、書いている時の自身の心地よさと入手のしやすさが大切なポイントかなあと思っています。

モバイルホワイトボードの過去記事

facigraworks.hatenablog.comfacigraworks.hatenablog.com

 お買い物コーナー

 

海外のホワイトボードマーカーがカラフルな理由、わかったかも? EXPO Dry Erase Marker

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ホワイトボードマーカー、英語では「dry erase marker」といいます。から拭きで消えるマーカーくらいの感じでしょうか。本エントリでご紹介するのはアメリカの「EXPO」という、SharpieとおなじくSanfordのブランドのホワイトボードマーカーです。

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なんと12色入り。お店では12色までしか見かけませんでしたが、メーカーサイトによるとなんと全17色だそうです!

www.expomarkers.com

 

facigraworks.hatenablog.com

しょせんホワイトボード、そんなに色数必要でしょうか。と以前の記事にも書いて、そう思っていたんだけど、どうやらアメリカではホワイトボードマーカーって学童用の位置づけもあるらしいです。サイトを見たらそんな気がしてきました。

www.expomarkers.com

先生のためのTIPS紹介とか、まさに教育用ってかんじの作りです。それならばカラフルなのも納得ですね。たしかに、お店でも学用品のあたりに置いてありました。隣にクレオラのホワイトボードマーカーも売ってたな(ホワイトボード用のクレヨンだけではなく、ふつうのマーカーです)。

さて、書いてみたらどんな感じか。例によって雰囲気だけどうぞ。

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Neulandが青・緑が多いのに対し、EXPOは寒色系・暖色系バランスよくそろえている感じですね。「パンプキン」っていう色があるのは、アメリカだなあって思いました。きっとハロウィンには教室のホワイトボードにカボチャの絵を描くんでしょう笑

ところで、この商品の正式名称は「EXPO dry erase low odor」。におい控えめタイプ……? うちにあるホワイトボードマーカーの中でいちばん溶剤のにおい強いですけど……アメリカのマーカーってもしかしてもっとにおうのか……

ご参考:Neulandのホワイトボードマーカー

facigraworks.hatenablog.com

 おまけ:Neulandホワイトボードマーカー使用例(グレーが必要)

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昔のプロッキーのほうがファシリテーション的にはいいんじゃないか説

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ファシリテーショングラフィックのセミナーなんかに行くと必ずといっていいほど強調されるのが「プロッキーは太い方で書く」ということです。当ブログでもしつこく「太い方! 平芯!」と繰り返しています。なんで太い方で書け、なのかというと、遠くからでも見えやすいからです。逆に、細い方で書いた字はグループ内で見えないんですよ……ということに過ぎないのですが。

太い方太い方と思い詰め、ついにはこんなことをつぶやく始末。

(でもふぁぼられてるでしょう)

あまりに思い詰めていたせいか、こんなプロッキーを某所にて発見しました。

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品番PM-126。どうやら以前のタイプのようです。
特徴はなんと「平芯オンリー」ってこと! 細い方を糊付けする必要がありません!

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某所にあるのは使いかけなのでペン先がつぶれちゃっているのですが。

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現行品のプロッキーのほうが少し字幅が太いですね。角度もいろいろ工夫されていて、進化のあとが見えます。

とはいえ、平芯だけのPM-126はファシリテーション的にはとても魅力。軸もやや太めで持ちやすいです(NeulandのNo.Oneは細くて、長時間使うと少し疲れる)。

実はヨーロッパやオセアニアなどではこのPM-126は現役で売られているみたい。
ドイツ
https://www.uni-ball.de/produkt/prockey-pm-126/
UK
https://uniball.co.uk/prockey-pm-126/

フランス
https://uniball.fr/prockey-pm-126/

ニュージーランド
https://www.croxley.co.nz/product/249778/uni-marker-prockey-pm126-red-chisel-tip-bold?cat=markers

オーストラリア
https://www.officenational.com.au/shop/en/obb2cstore/prockey-pm-1268c-markers-bullet-assorted-colours-pack-8-7022368i--1

(平芯と丸芯が別の製品として売られているのですね)

色の区別がつきにくいかな? という気もしますが、日本でも売って欲しいです。ワークショップ参加者用にはこれを配りたい。細字禁止。
これでインクの詰め替えができたら最高じゃないですか。

グラフィックレコーディングの下書きにパステル色鉛筆「スタビロ カーブオテロ」

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ファシリテーションを学びだして、FAJの定例会にて模造紙に「ファシグラ」する時、おもむろにシャーペンを取り出しフレームの下書きしようとしたのはよい思い出です。ファシグラは下書きなんかせずに、思い切ってプロッキーでのびのび描けばよいのです。

とはいえ、イベントなどでのグラフィックレコーディングではある程度絵として整った画面を必要とすることもあるので、下書きを絶対にしない! ということもありません。そんなとき、これまでは鉛筆でざっくりあたりを取っていました。でも鉛筆は、消しゴムの消しかすの始末がけっこうたいへんなんですよね。

そんなときにお勧めしたいのがスタビロのパステル色鉛筆「カーブオテロ」です!

webshop.sekaido.co.jp

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全部で60色の豊富なカラーバリエーションですが、グラレコの下書きには薄いグレーの「720」あたりを使うのがよさそうです。724も買ってみましたが、少し色が濃すぎたようです。下記の写真は724での下書き。

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このカーブオテロはうっすらと下書きができ、手で軽くなでるようにこするだけで線が消えて見えなくなります。もちろん手は汚れますが、そんなときレコーダーの手はすでにマーカーのインクでカラフルなので気にしない。そして、カーブオテロの線は消し残っていたとしても、遠くからではほとんど見えませんので気にしない。
気になる方は、やっぱり練り消し持参でしょうか(私はプラスチック消しゴム持ってます)。

パステルだけに芯の減りが早いのでは? という心配もありましたが、導入以来セッション中に削ったことはないので大丈夫かなと思っています(ざっくりアタリがとれたらOK派だから?)。もちろん、不測の事態に備えて鉛筆削りも持ち歩くようになりましたが……。

実はこの技、3月に受講したbikabloトレーニングで教えてもらったもの。bikabloで採用しているということは、海外ではメジャーな手法なんでしょうか。*1

ファーバーカステルなど他のパステル色鉛筆でも同じかな? とは思いますが。おそらく色の具合とか紙への定着などさまざま要素がありそうな気がしますので、ひとまずここはスタビロのカーブオテロはべんり! ということ、お伝えしておきます。 

STABILO カーブオテロCグレー1 1400-720

STABILO カーブオテロCグレー1 1400-720

 

 

*1:bikabloワークショップ、日本でもやってます!

デンマークでEuViz2018に参加して毎日Neulandで買い物してました

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7/31〜8/2にデンマークで開催されたVisual Practitinerの世界カンファレンス「EuViz2018/IFVP conference 2018」に参加してきました。

www.euviz2018.com

EuViz*1はヨーロッパのVisual Practitinerコミュニティですが、このたびは世界的な組織であるIFVP*2の年次カンファレンスと共催したかたちとなっています。つまり、デンマークの小さな街に世界中からVisual Practitinerが大集結したわけです。日本からはなんと8名も参加し、不肖わたくしもその一員として行ってまいりました。

カンファレンスのまじめな話はさておき、当ブログではまずNeulandショップのお話をしないといけませんね!

当ブログでもおなじみ、今や日本のビジュアルファシリテーターも愛用するNeulandは通常、オンラインでのみ購入可能です。これはヨーロッパでも同じなんですよ。ネット専業なのです。

https://global.neuland.com/
しかし、EuViz2018ではNo.Oneスポンサーということで! 会場に特設ショップを出してくださいました。


このトラックで搬入しているところからアガる。

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お試しコーナーがまたアガる。

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実はデンマーク、VAT(付加価値税)がなんと25%という高税率の国。しかし、この特設ショップでは割引の本体価格+VATでちょうど普通の定価と同じくらいの値付けをしてくれていて、実質免税価格でした。最高か……。


新製品がいろいろ並んでいた中で、買わなくてちょっと後悔しているのはこの「BagUp」。

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肩掛けにもウエストポーチにもできるペンポーチです。文具エプロンバッグなんかと変わらないよねー……と思ってはいけない。本革製です。どこかに「イタリアンレザー」って説明が書いてあった気がします。そこまでゴージャスにする必要あるのかという気もしますが、買うのならこのショップで買うべきでした(革製品の関税、高いですからね……)。

その他の新製品はいろいろ買ってきましたので、おいおいご紹介していきますね。それからCEOのGuido Neulandの話も! なお、Neulandの読みは「ノイラント」で確定ですよー。

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 文具エプロンバッグとBagUpを比べること自体が(以下略

facigraworks.hatenablog.com

 Neulandの通販手順は過去記事をどうぞ。

facigraworks.hatenablog.com

 

facigraworks.hatenablog.com

 

*1:https://euviz.com/

*2:International Forum of Visual Practitoners https://www.ifvp.org/ちなみに私も会員です

Neuland新製品2018:あえて「肌色」と言おう、スキントーンの「Friends」

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今どきは「肌色」って言わないんですよね。
かつて「肌色」と言われていた色は、今は「うすだいだい(プロッキー)」「ペールオレンジ(紙用マッキー)」などと呼ばれています。肌の色はみんないろいろなんだから、あの色だけ「肌」なのはおかしいだろうということで。リンク先の記事がよくまとまっていますね。

www3.nhk.or.jp

このリンク先では「イタリア製の12色の肌色色鉛筆」が紹介されています。これですね。 

ジョット 色鉛筆 12色 スキンカラー 257400
 

 そんな多様な肌色を表す製品が今年、Neulandにデビューしました! その名も「Friends」。

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全5色、薄い色から濃い色までバランスよく揃っています。EuViz2018ではこの新製品を使ったお試しワークショップにも参加してきました(上の写真)。ヨーロッパの人、エチオピアからの人、そして日本人の私と参加者の人種バランスもよかった。

今なぜスキントーンの「Friends」なのか? と言えば、それはもちろん世界の人々が国境を越え、交流し合い、いっしょに何かを成し遂げていく時代だからだと思います。

でもね、東アジア人としてはこの色のラインナップ、ちょっと足りない……という気もしなくもないのです。808がわりとピンク味があって近そうなんですが、うーん、もう少し黄色味も欲しい。まだまだ、プロッキーのほうが東アジアの肌色っぽい。あの色がBigOneにあれば! と切に願うのです。

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というわけで、近々禁断の「混色」にチャレンジするつもりです。沼ですねえ。
ダイバーシティをほんとうに考えるなら、別にそこまで厳密な色も必要ないのでは? という気もするんですけどね。


Sparkle! Metaric! Neuland新作のメタリックマーカーはかなりトリッキー

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EuViz2018で発表されたNeulandの新作、もう一つ目を引いたのは「Metaric」。その名のとおり不透明でキラキラする顔料入りの水性インクです。
*2018年9月20日現在、サイトでは未発売

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この色のラインナップ。私の貧困な発想ではメダルを描くくらいしか思いつかない……。

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このマーカー、黒に映えますね。

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AcrylicOneもいっしょに使って黒い紙に書くと存在感ありそうです。とはいえ、イベントのグラフィックレコーディング向きでしょうか。

……と思っていたけれど、Kelvy Birdはダイアログセッションで黒い紙を使っていて衝撃的でした。

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*KelvyはAcrylicOneやホワイトボードマーカーのインクを使っているようです。混色も豪快。

必ず寝かせて保管するように、と購入時に念押しされました。立てて保管すると顔料が偏って使えなくなってしまうからです。けっこう繊細な製品のように思えますね。リフィルインクも売っていたけれど、こっちの保管はもっと気を遣いそう。

似た製品で日本で買いやすいのはステッドラーのメタリックマーカーペンだと思いますが、いかんせん字幅が最大2mmですからファシリテーション文具としては用途が限定的。NeulandのメタリックはNo.Oneだけとはいえ、これはプロッキーの太い方と同じ字幅なので充分です。BigOne(最大12mm)も欲しいけど、技術的に難しいんでしょうか……でも夢が広がりますね。 

 黒いロール紙は日本でも比較的安価に入手できそうです。

菅公工業 模造紙 ラシャ紙ロール クロ タ222

菅公工業 模造紙 ラシャ紙ロール クロ タ222

 

黒ベースの魔女・二日目の基調講演&セッションのファシリテーター、Kelvy Bird。このGenerative Scribing(描き、産み出す、あるいは産み出すためのスクライブ……くらいに訳せばいいんでしょうか)がテーマでした。 

Generative Scribing: A Social Art of the 21st Century

Generative Scribing: A Social Art of the 21st Century

 

 【お知らせ】
そろそろブログと営業用サイトを統合することにしました。

On Your Markers | ビジュアルファシリテーション/グラフィックレコーディング/ファシリテーション文具案内

こちらのブログの記事はじわじわ移動させていきます。
カテゴリー「ファシリテーション文具案内」にまとめますよ!

onyourmarkers.com


今後ともよろしくお願いいたします。

【おしらせ】ブログ移転しつつあります

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いつも当ブログをお読みいただき、ありがとうございます。

当ブログは都合により引っ越しして更新を続けております。

これまでの記事を手動でちまちま移したり、新しい記事を更新したりしています。

どうぞこちらにおこしください。

onyourmarkers.com

2015年の記事はすべて移動しました

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いつもお読みいただきありがとうございます。

2015年の記事はすべて新ブログに移動しました。一部、情報が古くなった記事は公開を取り下げています。デジタルものはまた改めて調べて書かないとですね。

今後ともよろしくお願いします。

onyourmarkers.com

タムラカイさんのラクガキ講座を受けにパナソニックのWonder LAB Osakaに出かけたよ!

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「ラクガキコーチ」として知られるタムカイさんこと、タムラカイさん。

tamkaism.com

ラクガキだよ! 自由に描こう! というのに書き方の説明はロジカルで、でもやっぱり描いてみたら楽しいというユニークなメソッドを展開されているので、ぜひ一度お会いしてみたかったのです。最近はグラフィックレコーディングの活動もされていて、まあそのうちどこかでお目にかかることはあるだろうと思っていた矢先、大阪でラクガキ講座がある! という噂を伺いました。

peatix.com

ただ、会場がパナソニックさんの本社所在地なのです。大阪っていっても門真市なのです。神戸からは1時間強かかってしまい、心理的にめちゃくちゃ遠いのです(でも、以前そこまで通勤してたんですけどね)。そんなわけでしばらく考えて……やっぱり行くことにしました。笑。なお、楽しすぎて写真ほとんど撮ってません。イベントページでご覧ください……。

*満員御礼*【講師:タムラカイ氏】「絵心ないので…」が劇的に変化する!ラクガキ&エモグラフィ講座


受付を済ませ、渡されたのはぺんてるのサインペン!これです。

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タムカイさん愛用の落書きノート筆記具だそうですよ。そして、机の上には模造紙と、なぜかポスカ。どうやら準備の手違いだったようですが、みんなでカシャカシャ振るのは意外と楽しかったです(動画あります)。

今回の講座は「『絵心ないので…』が劇的に変化する!ラクガキ&エモグラフィ講座」と銘打っており、絵に対して苦手意識のある方のハードルを下げることが目的でした。ですから、描くことは線や、マルや、ほんとにシンプルなことばかりですがそれでも2時間があっという間でした。まさに、童心に返って「うひひー」って感じでペンを走らせる。いったいなぜ、大人になると絵を描くこと、人前で字を書くことにすらハードルが上がってしまうんだろう? このハードルが下がったら、もっと楽しい世の中になるような気がするのですが。

そしてやはりタムカイさんのナビゲーションが素晴らしい。ハードルを下げる、楽しませる、そういうことを自然にしている方なんでしょうねえ。はるばる駆けつけた甲斐があった! そして、今回は静岡や徳島のグラフィック仲間も駆けつけてきており(強者)、仲間と体験を共有できたのもよかったことのひとつです。考えを深めていく上で、経験の共有は重要なのです。

講座で具体的に何をやってみたかは、タムカイさんの著書をご覧くださいね。表情をシンプルに描き分ける「エモグラフィ」や目標をバックキャスティングで考える「スパイラルマップ」など、本をみてやってみることもできますよ。とにかくうひひうひひと描いていたので、詳細を説明することができないw とりあえず私のスパイラルマップ(一部)どうぞ。

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会場のWonder LAB Osakaもステキな施設でした。社内施設でありながらも外部の方Welcomeな場所って最近多くなっているようですが、大阪ではまだまだ少なく、先駆け的な存在であります。ワークショップ部屋、Fab施設にキッチンまであって(パナソニックのキッチンはいいぞ)。Fab道具だけではなく、ワークショップ道具も常備されてますよ。

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でも、ここにあるマーカーが油性だったのは痛恨の極みですので、ますます私はファシリテーション文具啓蒙活動に力を入れねばと決意を新たにいたしました。

 タムカイさんの本、おすすめよ!

 

アイデアがどんどん生まれる ラクガキノート術 実践編 (エイムック 3485)

アイデアがどんどん生まれる ラクガキノート術 実践編 (エイムック 3485)

 

 

 

ワークショップ、参加者ひとりひとりに渡すマーカーは何がいいのか問題

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ワークショップで参加者一人に一本ペンを配ることがたまにあります。私が運営で関係するイベントで「一人に一本」という場合はだいたい大きなイベントで、予算も厳しいのでできるだけお安いものを……というパターンがほとんど。ほんとうはプロッキーをお配りできればいいのですが、お財布事情でそうも行かないという。
そこで候補に挙がってくるのは「ぺんてるサインペン」か「ラッションペン」。今日はこの日本が誇る定番水性マーカーたちをご紹介しようと思います。

ぺんてる「サインペン」

定価は税抜き100円。実売価格は70〜80円くらいが多いでしょうか。
ペン先を少し寝かし気味に使うと、当たりが柔らかくて表情のある線が書けますね。

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 寺西化学工業「ラッションペン」

こちらは定価が税抜き70円。実売価格は50円前後のことが多いと思います。お値段が安くてよいのですが、ちょっと字幅が細いかなー(ちょっとカリカリするのです)。

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 プロッキーとの比較や、ポストイットに書いてみた見本をどうぞ。

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どちらもインクがすぐ乾いてくっきり書ける優れもの。

ポストイットに書くという用途では、いかにキーワードだけを書いてもらえる字幅になるかが筆記具に求める機能だったりしますが、その点ではぺんてるサインペンもラッションペンもちょっぴり細すぎるような気がします。でも、一人一人がペンを持って気兼ねなく書けるという状況もまた大事。ワークの充実とご予算とを天秤にかけて、バランスがよいのはやはりこの二品かなあと思うのです。

(とはいえ、個人持ちのポストイット用マーカーはもう少し改良の余地があるかもね)

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