ファシグラやスケッチノーティングのお悩みでよく聞くのが「レイアウトが決まらない」だったりします。もう雰囲気でだいたい分かればよろしいやん、と思わなくもないのですが、感覚を掴むのが苦手な方にとっては何か補助輪のようなものがあってもいいのかもしれません(まあ、単に私が雑なだけという話もあります)。補助輪としては、模造紙やイーゼルパッド(フリップチャート)でもマス目入りのものが売られていますし、ノートはもちろん方眼罫の商品がたくさんあります。
ただ、レイアウトがうまくできない方はだいたい、ものの見方が繊細で「虫の目」系が多いようにも思います。ファシグラ目線で言うと、そんな方には方眼罫ってもしかすると細かすぎるのかもしれません。
そこで本日ご紹介するのは、なんとそのまま「FGノート」!
MDノートみたいなネーミングですが、こちらは用紙の名前ではなくほんとうに「ファシリテーショングラフィックのためのノート」なのです。
発売元は新潟の印刷会社・博進堂さん。サイトを見てわかるように、組織開発やファシリテーションの事業も手がけている少し変わった? 理念のある? 企業さん。経営者の方がファシリテーターらしく、使い手目線で作っている商品なんだからそりゃ使いやすいわけです。
いちばんの特徴は、うっすらと印刷された罫線が用紙を3×3の9マスに分割していること(商品写真の2枚目をご参照ください)。議事録ノートで議題や日付、参加者などを記入する欄がある商品もありますが、この9マス分割はそれとはちょっと違う。時系列に書くのも、マンダラ型に書くのも便利なんですよ。
一緒に売られている「FG TEXT(ファシリテーション・グラフィック・テキスト)」と合わせて使うときっと基礎力がつくことと思います。ファシグラって何? ペンの持ち方は? から丁寧に解説しているテキストです。このペンの持ち方はただ事ではない気もしますが(テキストp8より引用)。野生のグラフィッカー育成メソッド(笑)になじめない方は試してみるといいのではないかな。今ならノートとテキストセットで1000円! セールをしているみたいです(2017年11月28日現在)。
また、天糊製本なのでレポート用紙のように一枚一枚取り外すことができます。みんなで使うにはかなり便利(自分用スケッチノートを溜めるにはちょっと不安)。
というわけで、スケッチノートを描いてみました。
※ステッドラー・ピグメントマーカーとNeuland No.One使用。2017年7月25日 KIITOクリエイティブゼミにて。
裏から見ると透けては見えますが、裏抜け・にじみはほとんどなくなんだかレイアウトがびしっと決まる気がします。方眼罫だとこうは行かない私なのですがね。かなり好きな紙です。ぜひお試しを。